Alice｜ecilA

それはひみつ。
ひみつ。
ひみつ。


ひみつのアッｋ……！

＞ナニモナイ日バンザイ
感情で遊ぶかと半数人にチマチマ手作業で「秘めた恋心」を抱いた所で正気に戻り断念。「きみがすきだ。――御前今勘違いしただろ俺が今好きだと云ったのは卵の黄身であって御前じゃないんだからな！」的な疎ましいツンデレを演じようかと思えど誰得だと正気に戻り断念。「胎児の時から貴方の事が好きでしたアアア」と熱烈な愛を並べて知人の旅団に届け提出、ターゲットが「なにこいつうぜえ」と入団希望者一覧開いたらIC視て「おまえかよ！」――何て云う作戦を立てた後、腹を蹴られるか入団を蹴られるか思いを馳せてにやにやするも明らかに黒歴史になると正気に戻り断念。

だから　何も　無かったの　よ。


＞「赤ずきんになりたくない」
"もしかしたら"とは思いつつ"物は試し"と試したら好奇心のバカヤロウ。御伽話はハッピーエンド、だけども演出には拘るべきじゃねェなァ……何時好奇心に殺されるか判ったもンじゃねェ。「格好付け過ぎて格好悪い」俺らしさが在るっちゃ在るが！まァ。其れにしても、其れにしたって、何やら作家のセンセの表現力でかっくいー事になっているのだけれ、ども、ね。
………俺あンな大きい虫に囲まれたらマジ泣きするよ実際！虫嫌いと迄云わねェがクワガタ触れねェもん俺！嗚呼男の子の浪漫が手付かずだ何て矢張り美少女に生まれて来るべきだったンだきっと。ハッティと呼ンで頂戴大先生。

然し。
ダリスとは絡めなかったなァ切ないほどに……文字数的な問題かネタ振りが足らなかったのか。こンな事なら「狼じゃねェと気分出ねェなァやっぱ…此処は一つ気分作りにダリスが赤頭巾を、いや其れでも盛り上がらねェかなァ…嗚呼そうだ恁う云うのは如何だろう。不思議の国の…ダリス！」とか無茶振りすれば好かったか……！次に活かす！（ギリ）

白は"私はあなたにふさわしい"と主張し赤は"愛情"を示している。

……故に実の所。
濁りの無い自信を此見よがしな愛情で上塗りする諄さ、優柔不断さ、自信喪失が何依り彼女の御機嫌を損ねたのでは無いだろうか何て俺は考える。白薔薇の侭渡せば少しは彼女に届いたかもしれない。と、非難する気も失せる程に彼は友人を共に恋によって溺死させる事を好まない好青年だったのかもしれない。が、どちらの答えも闇の中だ。彼の声帯は切り裂かれ、聞こうとしたってどの首に聞いて好いのやら。だって其の"実行犯"は結局の所最期迄名乗り出ていないのだからね。


……。………。……っ赤薔薇はなァ御前高いンだぞ買える訳無ェだろ俺に！
ちくしょう叩かれた頬が痛い。首は在るが其の所為でゴキリと音を立てた痛い！
（似合うって云われて気ィ好くした色を程良く組み合わせた物をばと思った結果がこれだよ！くろしろあかぴんく。どうしたって黒面積多いな！）

（⇒赤ずきんと健康）
 

 

親愛なる白の女王へ


君の瞳は砂糖菓子の様に甘く愛くるしいというのに
君の唇は唐辛子の様に辛く憎たらしいようだ
けれど君のいちばん性質の悪いところといえば
棘は他より鋭い癖其れを許容出来る程の
美しさを持ち合わせているということ
不思議　不可思議　洋菓子　御菓子
君が気に入る総てを君の口に入るだけ放り込み
そのあと君が小さく開いた唇から
角砂糖ひとつ転がりおちること
今か今かと春を待つような心持ちで御待ちしています


帽子屋より愛をこめて

****


「あれだけ吐き気がする程に甘やかなラブレターを送ったと云うのに、
　其の御返しと来たらこうだ。
　"くたばれ詐欺師"。たった７文字。然も甘さの一欠片も無い。
　俺はクッキーの一つやダルクの二枚でも送ってくれると期待して居たンだがね。
　嗚呼残念だよ残念だ残念通り過ぎて茨の中で長年の眠りに付きそうだ俺は。」
「……チョコの一つや二つ付ければまた話が違って居たかと思われますけど。」
「馬鹿云え甘ければ御菓子で在る必要性何て無い筈だろうに。
　少なくとも俺はそうだ。甘い言葉甘い顔甘い時間甘い罠にエトセトラ、
　全部引っくるめての甘党なんだ。
　だと云うのにこんなにも辛い物を咀嚼しろと彼女は俺に云う訳だ。
　クッキーやダルクは最早如何でも好い。
　せめて封筒だけを送り付けてくれれば好かった。
　其れなら俺は此の薄っぺらい封筒の中に彼女の気持を夢視る事が出来たのに。
　残念だ嗚呼残念だ残念通り過ぎてラプンツェルの髪で首をくくりたいね俺は。」
「………。」
「残念だ嗚呼残念だ残念だ。」
「本気で落ち込んでるんですね。」