Alice｜ecilA

嗚呼？
――とンだ落丁本だな、"躾方について"の部分ごッそり抜けてる。
（けらり笑って）

そンな訳でダイナから、
俺ァタダで寝床と食事を提供して貰えンなら喜ンで飼われるンだけどね！

グリフォン曰く、女王の"首を刎ねよ"の言は全くの虚言で有り御飯事でしか無いらしい。 

もし其れこそが虚言なのだとしても（嗚呼ほら彼は少々寝ぼけていた様だから！）彼女は物語上では単なる命令者で有り、大鎌等手にして居なかった事（其れ所か持ち合わせはクロッケーの木槌と来た！）は確かな事で有り、宛ら赤薔薇と白薔薇の差の如く塗り潰せども誤魔化し切れない程に明白な事だ――が、数多くの読者の脳内で彼女が益々残酷に変貌して行く一方なのも実に明確。

命令者は実行者となり、木槌は大鎌へとすり替えられる。
――せめて震える掌で大鎌を握る彼女が上手に苅れる様、首に赤色リボンの目印を。





（リボンを切り落とせば首を傾けて）
まァ彼の女王様には容赦も躊躇も無さそうだがね。　ぴょんぴょんぴょん、とゥ！

猫何ざ被られちゃア帽子屋商売あがったりだァ　　にゃ。


………、
センセからふたつ。請負人と魔女からひとつずつ。
遅ればせ、にゃ、がら。

………。

 

ねんがん、の。
……ずッと欲しかッたンだよねェ此のカップ！

シヅマさんから頂きました、ッとゥ！